人生後半戦の新おとな学 Ver.2

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人生後半戦は「学びは遊びに、遊びは学びに」なる

人生後半戦は「学びは遊びに、遊びは学びに」なる|新おとな学

 

 

老後の不安も楽しみもビジネスになっている

お金・健康・孤独


老後の不安「3K」としてよく取りあげられるのが「お金・健康・孤独」です。「経済・介護・人間関係」とも言われますが意図してるところは同じです。ただこれは老後に限らず年齢に関係なく不安要素として考えられることです。

 不安要素を取りのぞくためには働き方と暮らし方を見直すことが必要であり、そうすることでこれから問題となる不安が軽減されるというように話がすすめられることが多いと思います。なぜ働き方と暮らし方を変えると不安が取りのぞかれるのでしょうか。

 不安と問題があるところにビジネスありと言われるように、不安要素を取りのぞくためのモノやサービスへとつなげる問題解決型ビジネスが、人生後半戦にはシニアビジネス、老後ビジネスとして見え隠れしている昨今です。

  

老後の楽しみとは

 

老後の不安と対照的なのが「老後の楽しみ」です。老後の楽しみでよく取り上げられるのが「ゆっくり旅行したい」「アンチエイジングのための活動」「家族や友人と過ごす時間を増やす」の3つです。

最初の「旅行」はお金を使う最大の消費であり、最高の贅沢です。「アンチエイジング」は加齢という不安要素への対策である一方、健康を意識した活動が趣味となります。「家族・友人」も人間関係に対する欲求ですのでこれも不安の裏返しということでしょうか。

老後の楽しみとは「楽しみは後に取っておく」という考え方によるものですが、老後の楽しみのつもりがいつになったら老後を迎えられるんだろうという時代になってしまいました。老後の楽しみとは「現役のうちは楽しまずに働け」ということだったのでしょうか。

 

老後まで待たなくても

 

人生後半戦が何歳からかと同じように、老後は何歳からという決まりはありません。健康寿命は男性が72歳・女性が74歳という調査結果もありますし、健康保険が75歳から後期高齢者の対象になることを考えると70代前半には老後を迎えることになります。

70代まで楽しみはとっておけというのはかなり無理があり、その年代年代に応じての楽しみ方があります。「旅行・健康・家族」だけを考えても若いときから楽しめるはずです。老後の楽しみという考え方はすでに老後を迎えた人にとっての楽しみであり、これから老後を迎える人の楽しみとしては相応しくない考え方です。

老後の不安をビジネスに変えることもできれば、老後の楽しみをビジネスに変えることもできるわけです。ただし不安を消すためにも楽しみを得るためには消費にあてる資金が必要となり、結局「カネか」とため息が出てしまうのは私だけではないでしょう。

 

 

 

人生後半戦で学び遊ぶためには

 

人生後半戦のバランス

 

人生後半戦の楽しみ方は人生前半戦とは変えて考えてみてはどうでしょうか。人生前半戦は暮らすために働く、働くために学ぶ、遊ぶために働く、遊ぶのは暮らしの中で行う行うという考え方が多かったと思います。

人生後半戦は働くと暮らすというワーク・ライフ・バランスの中で学ぶと遊ぶという要素を考えるのではなく、働く・暮らす・学ぶ・遊ぶという4つの要素のバランスを考えてはどうでしょうか。

人生後半戦でなくても同じ考え方ができるのでは思うかもしれません。人生前半戦と後半戦の違いはワークとライフの中身、つまり働き方と暮らし方が違うのです。人生前半戦よりも人生後半戦のほうがワークとライフが小さくなるからです。

 

人生後半戦の学びと遊び

 

「学び」とは教育のことではありません。教育とは「教え育てること」ですので教える側の考え方です。「学び」とは学習のことで「学び習うこと」であり学ぶ側の考え方です。教えられることが学ぶことではありません。

「遊び」には複数の意味があります。自分の好きなことをすること、ルールの下でゲームや試合をすること、目的なく戯れること、時間をつぶすことなどがあります。これら以外にも余裕があるという意味で「遊び」を使います。

人生後半戦の「学び」とは教えられることではなく、自ら学び、必要に応じて教えてもらう、すなわち習うことが基本となります。また人生後半戦の「遊び」とは時間と心の余裕を持つこで、余裕の中で好きなことをするということです。

 

遊びたくても遊べないのは?

 

人生前半戦では教育を受ける期間が長くありますが、人生後半戦には教育を受ける期間がほとんどありません。人生前半戦は教育と学習が同時に行われますが、人生後半戦は学習が主となります。「学び」は人生前半戦は必要条件でしたが、人生後半戦では十分条件です。つまり人生後半戦では誰でも学ぶ機会があります。

人生前半戦は遊ぶことよりも学ぶことと働くことが重要でした。人生後半戦は働くことも学ぶことも遊ぶことも同列に考えるようになります。なぜなたら働きたくても働けない期間が人生後半戦にはあるからです。働くことができなくなったとき、学ぶことと遊ぶことが残ります。学ぶことを行わなければ遊ぶことしか残りません。

お金・健康・人間関係が不足していて遊べないのは人生前半戦も人生後半戦も同じです。ところが人生前半戦は時間がなくて遊べないと思っても、人生後半戦は時間があっても遊べないのはなぜでしょう。それは心に余裕がなく遊ぶことにあれこれ理由を付けて考えてしまうからです。

 

 

 

 

人生後半戦を楽しむための学び方と遊び方 

 

人生後半戦の楽しむためには

 

  1. 老後の3K不安と現実の差を理解する
    • お金を増やそうとは考えない
    • あるがままの健康状態を受け入れる
    • 人間関係は一期一会と心得る
  2. 一生働くのではなく一生仕事をすると考える
  3. 日々の暮らし方よりも生涯の暮らし方を考える
  4. 好きなことをするのではなく好きなことを学ぶ
  5. 一日一度は遊ぶ心の余裕を持って生きる


これらを実現するためにはいくつかの条件をクリアしなければなりません。まず最低限の生活を自分で定義し、生活に必要な最小限のヒト・モノ・カネを確保し維持できる環境をつくることです。

まず物理的に生きることがクリアできなければ人生後半戦を楽しむことはできません。老後の3K不安というのは人生の3K不安でもあるのですから、まず不安要素と現実の差を理解することから始めましょう。

そして不安を抱えていても遊ぶ余裕、ゆとりを持つようにしましょう。何をして遊ぶか、どのようにして遊ぶかよりも、遊ぶ時間を持つようにすることが人生後半戦の時間の使い方と心のあり方を考えることができるからです。

 

 人生後半戦は心の余裕がなければ学ぶことも遊ぶこともできません。また心の余裕を持つために学ぶこととと遊ぶことを忘れてはならないと思います。働き方も暮らし方も学ぶこと・遊ぶことを行わなければ変わらない、変えられないと思います。