人生後半戦の新おとな学 Ver.2

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人生後半戦から見る外国人労働力と高齢者労働力

人生後半戦から見る外国人労働力と高齢者労働力

 

超高齢社会の労働力不足は外国人労働者で

 

超高齢社会と並行して社会問題として取り上げられているのが外国人労働者に対する政策です。超高齢社会と外国人労働者に共通するのが労働力の不足という問題です。労働力を確保するために定年を延長したり、外国人労働者の入国制限を緩和したりと「数」の確保のための政策が取られています。

 

外国人労働者が日本国内で就労するためには在留資格が必要となります。また受け入れ対象となる外国人労働者は高度外国人材と非高度外国人材に分けられています。高度外国人材は年齢・学歴・職歴・収入・就労分野などを基にポイント制となって決定されます。

高度外国人材の受入れ・就労状況(法務省・厚生労働省・経済産業省)


高度外国人材と非高度外国人材の違い

 

高度外国人材は労働力不足だからというわけではなく、日本の学界・産業界にとって有益な人材ですので「数」の確保ではなく「質」の確保ということになります。むしろ保守的になる人生後半戦の日本人の人材よりも革新的な新しい知識と技術を提供してくれるのではないかと思います。

 

非高度外国人材はどうでしょうか。今までも技能実習生や留学生として日本に在留しながら働くという制度もありました。また特定分野として労働力が著しく不足している分野で外国人労働者が就労することが認められてきました。現実的には「3K職場」と呼ばれる分野の労働力補充が主となっています。

 

きつい・汚い・危険の「3K」って、どんな仕事?(ハタラクティブ) 

変革期を迎えた日本の外国人労働者政策:“非高度”人材も受け入れへ(nippon.com)

 

定年後にハローワークで紹介される職場とは

 

定年を迎えてハローワークで仕事を探すとキャリアとスキル、本人の希望を考慮して紹介されるのが、「3K職場」とは言わないまでも「準3K職場」が含まれています。キャリアとスキルはあまり考慮されず、本人の希望には合っているものの「K」が含まれている職場です。

 

雇用主としては日本語が通じる高齢の労働力を得るか、日本語は通じないが若い労働力を得るかという選択になります。決して生産性を期待しているのではなく、「数」が揃わなければ運営できない労働集約型の環境になります。日本の労働環境は機械化が進んでいてもIT化は進んでいないので、「人」の存在は欠かせません。

 

 「日本スゴイ!」と言っているのは人生後半戦の人が多い

 

日本人は勤勉で技術力も高く、さらに日本人は他人に対する思いやりがあると言われ続け、そのまま労働環境に反映されていたのです。本来なら国内で人材を育成し確保すべきだったのですが、人手の確保で今までの経済成長を維持してきた経験から抜けきれなかったのです。

 

人生後半戦を迎えてもこの経験を捨てきれず日本の労働環境を維持しようとしていると、いざ定年後に仕事を探す段階では外国人労働者と同じく「人手」という「数」の労働力を目の当たりにします。日本はスゴクはないのです。高度外国人材にとって日本が魅力的とはいえません。

 

「高度外国人材への魅力度ランキング」をウォッチ!(BIZTIPS)

 

 

 

人生後半戦を迎えた高齢労働者と外国人労働者の違いは?

 

外国人労働者は生活者でもあることを忘れてはならない

 

高度にせよ非高度にせよ外国人材が日本で就労するときには、労働力としてだけではなく生活者としての受け入れも考えることが肝要です。生活環境の違いの中でも言葉や習慣の違いだけでなく、食事や宗教上の違いも受け入れなければなりません。

 

労働力として受け入れるだけではなく、生活者として受け入れるのならば異なった生活環境への理解も必要になるでしょう。このことは外国人労働者だけでなく高齢労働者、人生後半戦を迎えた労働者にも当てはまります。


高度高齢人材と非高度高齢人材というすみ分け

 

国が変わったら労働環境が変わるのと同じように、時代が変わったら労働環境も変わるのですから、高齢者も新しい労働環境を受け入れなければなりません。また生活者としての暮らし方も時代が変われば新しい暮らし方を受け入れる必要があります。

 

外国人労働者に働きかけていることを高齢者にも働きかけられるのは時間の問題でしょう。高度外国人材のポイント制と同じように、高齢者に対しても評価基準ができてくるでしょう。これからの高齢者は高度高齢人材と非高度高齢人材に分かれるかもしれません。

 

人生後半戦こそ自分ことは自分で考える

 

人生後半戦だからといって労働力としても生活者としても優遇されるとは限らない時代に向かっているのです。人生後半戦こそ自分のことは自分で考え行動するという時代になったときにどのように働き暮らしていけばよいのでしょうか。

 

このように考えることは、現在はそれほど深刻には考える必要はないでしょう。ただ現在人生後半戦を迎えた50歳の人が30年後の80歳になったときには少なからず労働環境も生活環境も変わっています。そのときに為す術がないと嘆かないためにも今から心構えを持っておく必要があると思います。

 

そのひとつの方法として、人生後半戦を迎えたら「家業を持つ」ということ考えてみたいと思います。「家業」とは個人事業でもありファミリービジネスでもあります。代々続けることもできるかもしれません。ただ大切なのは年齢に関係なく、労働環境も生活環境も自分でコントロールできることです。

(つづく)