人生後半戦の新おとな学 Ver.2

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人生後半戦のお金と仕事の話(2)両立する

人生後半戦のお金と仕事の話(2)両立する|新おとな学 Ver.2

 

仕事の目的には経済的目的と社会的目的がある、と前回お話しした。その他にも自分の好きなことを仕事にするという考え方もあるが、これは自己実現が目的になっている。

今回は経済的目的と社会的目的を両立する働き方を考えてみたい。

 

 

社会的目的とはなんだろう

 

「社会」には自分が含まれているが社会的目的には自分は含まれない。「社会」は自分の外にあると考え、社会的目的の対象は自分以外の人を指す。

自分以外の人に利益をもたらすことが社会的目的である。この場合の利益とは経済的な利益ではない。利益は「りやく」とも読み、人の役に立つという意味がある。

社会的目的とは自分以外の他者の役に立つことを行うことである。ただこれだけでは日常の善行やボランティアとの違いがなくなる。

仕事としての社会的目的とは他者の役に立つことを職業として行うことである。本来なら仕事はすべて有償である。無料で行うことはあっても、無償で行うボランティアとは異なる。

 

仕事で支出を充たす収入がある場合

 

収入によって経済的目的が充たされ、他者の役に立つ社会目的も達成し、なおかつ自分の好きなこともできているという場合は、非常に恵まれていると言える。

もしもう少し収入を得たいという場合はどうすればよいだろうか。 社会的目的か自分の好きなことをマイナスにすることで収入が少しは増えるかもしれない。

もしくは 経済的目的だけを優先させる仕事を付け加えることでも可能になる。これが副業である。社会的目的を付加したければボランティアに参加するのもよいだろう。

現在の仕事で支出を充たす収入がある場合は、仕事を辞めた後に何を求めるかを考えて準備することが大切である。いわゆる定年後の状態である。

 

 

 

 仕事で支出を満たすだけの収入がない場合

 

 まず考えなければならないの収入を増やすことではない。支出を減らすことだ。 その上でさらなる収入を増やす方法を考える必要がある。

この場合は社会的目的の達成でも、自分が好きなことにことこだわってはいけない。大切なのは収入と支出のバランスをとることだ。

ワークライフバランスとは時間のバランスである。ワークライフバランスでは収支のバランスは取れない。 また働き方改革で収入は増えない。むしろ暮らし方改革をして支出を減らした方が相対的な収入は増えるだろう。

ただこれではワークライフバランスと働き方改革の批判にしかならない。実際問題としては支出を減らしたり、生活レベルを落としたりするのは気持ちの良いことではない。やはり収入を増やすことを考える方が気持ちも前向きになるだろう。

 

経済的目的と社会的目的を両立する

 

経済的目的のためだけに仕事をしている人は、お金を稼いでいる自分が好きなのである。同じように社会的目的のためだけに仕事をしている人も、他者の役に立つことをしている自分が好きだと言える。

では経済的目的と社会的目的を両立するためには、お金を稼ぎ他者に役に立っている自分を好きにならなければならない。つまり2つのことを行っている自分を好きになるだけでいいのだ。

好きなことを仕事にするという考え方の人は、好きなことを行えることが好きなのではなく、好きなことを行っている自分が好きなのである。

経済的目的と社会的目的を両立するテクニックを期待していた人にとっては肩すかしのように感じるだろう。どんなにテクニックがあろうとも人間が行えることには限界がある。

自分を否定せずに自分を肯定し、さらにそういう自分を好きにならなければ限界の先には進めない。人生後半戦今までの考え方の先に進まなければならないのだ。

 

 

目的に向かっている自分を好きになる

 

今までは、生活のため、家族のため、会社のため、社会のため、そして自分のために仕事をしていると自分に言い聞かせたきたかもしれない。なにかのために仕事をしてきたと思う。

人生後半戦はなにかのためではなく、なにかのために仕事をしている自分を好きになることを考えてはどうだろうか。お金のため、他者のために働く自分を好きになるのである。

(つづく)