人生後半戦の新おとな学 Ver.2

時間とお金 食事と睡眠 家族と独居 働き方と暮らし方 学び方と遊び方

時代の変化は待ってくれない、シニアがまず始めるべきこと

総人口減少、生産年齢人口減少、超高齢社会|新おとな学 Ver.2 snias.om

出典:令和元年度高齢社会白書(内閣府)

 

 

もう何度も書いているが、総人口が減少することが問題ではなく、生産年齢人口の減少が問題なのでる。生産年齢人口減少を補うために、いままで労働市場に参加していなかった高齢者と女性を加えようという政策を掲げてやっきになっているが本質的な解決にはならない。

 

 

 

時代は刻々と変わっている

時代の変わり方は一直線上に右肩上がりに変わるのではない。かつては少しずつ時代が変わり、気がつけば大きな変化になっていたかもしれない。
現代の時代の変わり方は階段状の変わり方で、連続性があるとは限らない。ある日突然変わる、それも右肩上がりだけではなく右肩下がりもある。

 

IT・AI・ロボットをはじめ、バイオ・宇宙開発など時代は変わっても、生産年齢人口を直接は補足しない。かつての大国はもはや大国ではなく、大国の意味自体が変わってきている。
人口大国は中国とインド、経済大国はアメリカと中国、軍事大国もアメリカと中国、というのが現状である。中国をいまだに三千年の歴史を抱えた時代遅れの国と思っている人は大間違いをしている。否、時代遅れだったからこそ急激な階段状の変化ができたのだ。

 

日本の成長産業だった家電業界ではサンヨーもシャープも今では中国(台湾)企業の傘下である。自動車業界ではボルボが中国企業の傘下となり、高級車の代名詞であるベンツを擁するダイムラーも中国化している。
その他にも最高級ホテル、有名プロサッカーチームなど世界中の有名企業の買収を行っている。日本でも企業買収の他に不動産の買収が進んでいると言われている。

 

なにも中国の国力の増大だけを取り上げて時代が変わっていることを示しているわけではない。生産年齢人口が減少している中で、日本の将来の国力に不安がないと思っているならば現実逃避していることになる。
日本の高齢社会を考える時には過去の日本を見るのではなく、未来の日本を見て対策を考えなければならない。もちろん生活費としての年金を考えることも、老後の医療や介護を考えることも大切である。


ただそればかりでは日本の未来は高齢化社会を理由にすべてが片付けられてしまう。

 

高齢者を下部に表示した場合と上部に表示した場合ではイメージが変わる

高齢化の推移では高齢者は下部に表示されているが、
人口ピラミッドと同じように上部に表示するとイメージが変わる

 

 

高齢社会でも生産人口を減少させない

 

高齢社会は高齢化率で判断されるが、2013年には4人に1人が65歳以上となり、2055年には4人に1人が75歳以上になると予測されている。人生100年時代と盛んに言われている昨今、100年を4等分すれば75歳以上が4人に1人でもおかしくない。


高齢社会では生産年齢人口との比較で胴上げ型、騎馬戦型、肩車型の社会と称して年金を心配する論調もある。心配をなくすには胴上げ、騎馬戦、肩車の上から降りればよいのである。


もしくは下から持ち上げる生産年齢人口に該当する人が力をつければよいのである。
15歳から64歳という生産年齢人口で考えるのではなく、年齢に関係ない生産人口で考えるべきである。

 

「上から降りる」ということは年金の受給を受けずに暮らせるようにするのが理想的だがそうもいかない。困ったときだけ担ぎ上げてもらうぐらいが妥当だろう。
そのためには自分で稼ぐ、老化を遅らせる、介護を受けないように努力しなければならない。昭和世代なら努力努力と尻を叩かれてきたのだから、努力がどういう意味か説明することもないだろう。

 

下から持ち上げる人が力をつけるとには、筋力をつける方法と機械を使う方法がある。
筋力をつけるとは経済力をつけることであり、時代に即した職業教育を受ける機会を増やすことが必要である。
また機械を使う方法とは、老後世代の医療と介護に文字通りAIやロボットを使うことが考えられる。

 

15歳から64歳までの生産年齢人口は2人に1人、国民の半分になる

2055年には75歳以上が人に1人というだけではない。
15歳から64歳までの生産年齢人口は2人に1人、国民の半分になる。

 

 

高齢者こそ時代に即して学ぶ必要がある

 

「時代に即して学ぶ」ことは高齢者に限らず難しいことだ。高齢者ならなおさらである。「IT・AI・ロボット」を学ぶといっても最先端のテクノロジーを学ぶことではない。いまだにガラケー、リモコン操作でも戸惑う人がITを学ぶのは難しいのは間違いない。

 

それでもなぜ「IT・AI・ロボット」を学ばなければならないのか。

生産年齢人口世代に年金という経済的な負担を任せるのだから、せめて時間的負担を自ら背負う必要がある。今後の老後の医療と介護には「IT・AI・ロボット」が人的労働力の代替となるだろう。そのときに戸惑わないためにも学ぶことが必要なのだ。

 

その代わりに生産年齢人口世代は時代に即した職業教育を受け、経済に貢献する労働を担うことができる。例えば電気自動車(EV)と自動運転(AV)は今後の社会に必要なテクノロジーであるとともに操作とデータが必要になる。
なにも技術開発だけが経済に貢献するのではなく、新しい技術を取り巻く環境すべてに新しい仕事が増える。

 

高齢者が学ぶのはこのような「理屈」と「IT・AI・ロボット」が医療と介護の分野に登場した時に戸惑わないための基本的な知識である。知識の他にも最低限のスキルを持つことが老後のリテラシーとなる。

 

 

75歳から介護を考えたのでは遅すぎる

割合でみると一目瞭然、75歳から介護を考えたのでは遅すぎる
また、生産年齢人口は国民の2人に1人と半分になる

 


まずはiPadでFaceTimeから始めよう

 

なんだそんなことかとは思って欲しくはない。別にiPadでなくてもFaceTimeでなくてもよい。スマホでもAndoroidでもLINEでもSkypeでもいい。ポイントはWiFiを利用して通信速度を落とさないこと。
※何のことかわからない人のために説明すると、FaceTime・LINE・Skypeはビデオ通話(テレビ電話と同じ)だ。

 

今後は医療も介護も在宅が主になる。その時に必要なのがビデオ通話だ。病院にもデイケアにも行かずに診察や介護を受けることができる。もちろん身体的な診察や介護ではない。目と耳と口が働けば認知機能の衰えは遅くなる。

 

診察でも介護でも大変なのは通院・通所なのだ。自宅で診察や介護を受けれるだけでなく、医師・看護師・ケアマネ・介護士の負担も減る。介護を受けるようになってからでは遅いのだ。

元気なうちから日常にビデオ通話と音声操作を身につけておこう。