人生後半戦の新おとな学 Ver.3

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人生後半戦の時間とお金

人生後半戦の時間とお金|新おとな学 Ver.2

 

2020年は区切りの年、50歳60歳という年齢で区切るという考え方もあるが、2020年は年齢に関わらず誰もが迎える区切りの年である。1960年生まれの50歳と1990年生まれが50歳になったときでは人生における環境が違うので年齢の区切りは意味が薄れる。
年齢でものごとを考えるのではなく、誰もが共通する西暦という年代で考えてみてはどうだろうか。

 

 

時間とお金

 

人生後半戦になるまでに時間管理という言葉を聞いたことがない人はいないと思う。この場合の時間管理とは30分、1時間という「分・時間」という時間管理と1日、1週などの「日・週・月・年」という期間管理がある。2020年という区切りの年は2020年代の始まりで2029年までの10年間という期間になる。

 

この期間を自分の人生計画という意味で、10年間をどのように生きていくか、生きていきたいかとい考えるのは2020年はよい機会だ。10年間の計画とは言っても、この10年間に何が起きるか分かっていることと分からないことが多々ある。インターネットの普及によって分かっていることも分からないことも「ネットで調べる」ことで簡単にはなった。

 

同じ分からないことでも未来に起きることの検索結果は「妄想・予想・予測」のいずれかである。どの話、どの説を信じるかは人それぞれであるが、信じたことを元にして人は生きていく。そして生きていくには時間の他にお金が否が応でも必要になる。

 

 


消費と投資

 

生きていくために必要なお金をどのように調達するかは重要であるが、それ以上に使い方が重要である。お金の使い方には消費と投資に分けられ、消費は確定した価値の交換であり、投資は不確定な価値の交換である。投資は使ったお金より価値が増えるばかりではなく減ることもあるし、変わらないこともある。

 

お金と同じように時間の使い方も消費と投資に分けて考えることができる。時間を確定した価値の交換に使うことも、また不確定な価値の交換に使うこともできる。消費となる確定した価値の交換には賃金労働があり、投資となる不確定な価値の交換には企画・研究などがある。

 

お金の消費と投資を同時に行う頻度よりも、時間の消費と投資を同時に行う頻度が高い。例えば賃金労働では時間を消費してお金という対価を得ると同時に経験と技能を得ることができる。経験と技能はその時点では不確定な価値の交換という投資であるが、同じことを繰り返すときに価値として反映される。

 

 

 

収入と支出

 

前述のお金を使う(減らす)ことを「支出」と言い、お金を増やすことを「収入」と言う。支出に消費と投資があるように、収入にも確定的な収入と不確定な収入がある。確定的な収入には賃金労働があり、不確定な収入には投資益・能率給・贈与などがある。

 

お金は時間は使うばかりで増やすことはできないと言われているが、必ずしもそうとは限らない。着実に寿命が延びているのだから、明治時代と現代では生きている(使える)時間は増えているのは間違いない。では増えている時間を何にどのように使っているのだろうか。

 

寿命が延びたことによって働く期間も増えたとも言える。ところが明治時代にも定年はいくつかの大企業にはあったものの平均寿命を超えた定年制なので実質的な終身雇用だった。終身雇用であれば生涯に渡って収入は保証されるので、寿命が延びれば延びるほど生涯収入は増えることになる。

 

そこで制度として登場したのが定年制度・退職金制度・年金制度である。生涯収入に限度額を設けたのがこれらの制度なのだ。にもかかわらずこれらの制度をさらに維持するために作られたのが、早期退職・確定拠出年金・年金受給年齢の引き上げである。

 

 

 

時間は待ってくれない

 

「時は金なり」という格言を時間とお金が比例関係にあるような錯覚として鵜呑みにしてしまってはいけない。「時は金なり」とは、お金を稼いでも稼がなくても時間は過ぎていくので時間を大切にしなさいということである。お金を使わずに何もしなくても時間は過ぎていく、この場合は時間の消費になってしまう。

 

かと言って時間がある限り働き続けろという訳でもなく、意味のある時間を過ごすことが大切なのだ。例えば、夜になって眠るという行為は時間を消費していると考えるだろうか。もし消費していると考えるならば、眠るという行為は短い方が良いことになる。

 

眠るという行為は、脳を休養させることで記憶の定着を促し、体を休養させることで老廃物を排除し抵抗力をつけ、肉体のメンテナンスを行うという重要な時間であり投資の時間と考えることができる。したがって本来は睡眠時間は一定ではなく、思考力が低下し肉体が弱っている時は睡眠時間も長くなるのだ。

 

お金を稼いでいる時間も稼いでいない時間も、時間に意味を持たせることで時間を消費ではなく投資に置き換えることができる。時間を消費しようが投資しようが時間は待ってくれないのである。

 

 


人生後半戦の時間とお金

 

人生後半戦の残り時間をどのくらいと見積もるかは人それぞれの健康状態にもよる。平均余命を参考にしても良いし、2020年という区切りの年であるので10年間という期間で考えることもできる。10年間で何をどのように行うかをいきなり考えるのもよいが、考え方を決めておくべきだろう。

 

完全自給自足を行わない限り、これから10年間は時間の使い方もお金の使い方も変えなければならない。昭和後半の時代から引きずっている時間の使い方とお金の使い方は令和の時代には則さない。にもかかわらず昭和の時代を引きずっていたり、引きずり戻そうとしてはいけないのだ。

 

2020年代に人生後半戦を迎える人、すでに迎えた人は日本の人口の約半数になる。(中位は48.9歳)人生後半戦を迎えたら時代に合わせるのが難しくなると声を大にして叫んでも時代は合わせてくれない。時代が変わったことを認識し、時代に合わせた生き方をしなければならない。

 

少なくとも時代に合わせた生き方ができないからといって

周りに迷惑をかけてはならないのだ。