人生後半戦の新おとな学 Ver.3

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人生後半戦の食事と睡眠

人生後半戦の食事と睡眠

 
このブログではこのように考えています。
「人生100年時代の後半戦は50歳から始まり、50歳からは皆シニアになる」
この考え方が一般的かどうかは問題ではありません。なにかを考えるときには共通となる基準が必要で、「50歳がシニアの起点」というのがこのブログの基準です。

 

 

 

老後の健康と介護

 

老後の「3K」 は「お金・健康・孤独」、または「経済・介護・人間関係」と言われています。この中の「健康」に大きく関わるのが「栄養・運動・睡眠」という3つの要素です。また認知症になる前の「介護」では「食事・移動・睡眠」の介助が問題となります。

 

年齢を重ねるにつれて肉体的に衰えるのは仕方のないことで避けては通れません。ところが自分の肉体が若いときよりも衰えてることをなかなか認めたくはないものです。老後に限らず、まだまだ若い者には負けないという人ほど介護されるのを拒む傾向があります。

 

その結果、自分で事故を起こしたり、事故を避けきれずに巻き込まれてしまいます。ニュースなどで特に取り上げられるのが高齢者の交通事故ですが、車の運転は身体能力が劣ると危険極まりありません。自分はしっかりしている、自分はまだ運転できるという思い込みから交通事故を起こしてしまっては取り返しがつかないのです。

 

高齢になると運動能力が目に見えて衰えてくる症状が日常の動作の中に現れます。特に移動時の動作の切り替え、移動の速さ、移動後の疲れは他の人が見てもわかるようになります。介護の中でも移動時の介助は特に注意しなければなりません。

 

にもかかわらずこのブログでは人生後半戦の運動についてはあまり取り上げていません。なぜなら身体状況と運動能力は個人差が大きく対応方法が異なります。ある人にとっては効果があっても、別の人にとっては効果がないどころか逆効果になるからです。

 

人生後半戦の初期段階ではあまり感じない身体的衰え、運動能力の衰えは、自覚することが最も重要です。

 

 

 

人生後半戦の食事と栄養

 

人生後半戦になって自分が年をとったなと自覚することに「食事」があります。脂っこいものを食べなくなった、薄味がよくなった、量が食べれない、酒が飲めなくなったというようなことです。肉体的、身体的衰えより、食事内容・嗜好が変わったことに気が付くほうが早い人が多いのではないでしょうか。

 

脂っこいものを避け、薄味を好むのは、消化器官が衰えてきている可能性があります。
消化器感が衰えてきたかどうかは排便のとき、便の状態でもわかります。便秘、軟便、下痢の傾向が若いときよりも多くなっているならば、自覚症状として考えるべきです。

 

なにか自覚症状を感じた場合は、痛みを感じなくても病院で検査を受けることをお勧めします。運動の自覚症状とは違い、食事は自覚症状があってもその対策を行わないことがやがて大きな問題となってしまうのです。寝れば治るのは若いときだけで、人生後半戦になると寝れば治ると思うのは問題の先送りにしているに過ぎません。

 

人生後半戦になると長年の食生活の習慣は、そのまま生活習慣病となって現れます。食べ物のに好き嫌いはあってもいいのですが、栄養が片寄るような偏食は生活習慣病にまっしぐらです。その他にも若いときと同じように早食い、食べ過ぎ、飲みすぎ、間食、デザートなどの習慣も要注意です。

 

ここ数年、糖質制限・高たんぱくという食事が健康法として取り入れている人もいます。人生後半戦になっても同じような食事法を取り入れる場合は、食事時間・調理法・ボリュームなどに注意が必要です。健康法は「法」とつくようにきまり(ルール)があり、文字通りだけの食事をすることでは健康にはなりません。

 

人生後半戦の食事は記録をすることから始まり、健康状態と体調と比較することから始めましょう。

 

ミドル・シニアの食生活調査/50代~70代男女対象(リサーチリサーチ)

 

 

人生後半戦の睡眠時間

 

人生後半戦になると睡眠時間が短くなる傾向があります。これは生理学的にも説明できるそうですが、運動・食事と同じように若い頃と比べて寝付けない、夜中に目が覚めることを気にする人もいます。また高齢になってからの睡眠不足は認知症になる確率も高くなるという調査もあります。

 

でもよく考えてみてください。自分の最適な睡眠時間は子供の頃から同じだったでしょうか。子供の頃の睡眠時間は長く、自宅での夜型の勉強習慣、社会に出てからのハードワーク、このように考えると睡眠時間は年代で異なります。

 

病気になったとき、体の調子が悪い時は自ずと睡眠時間が長くなり、心身とも健康な頃は徹夜もできたでしょう。人生後半戦になれば運動能力が衰えますので疲れるのも早くなり、体が休養を欲するのでどうしても早寝になります。また食事も若い頃と変わり消化に時間がかかりますので、睡眠中も消化をしているのであれば体は休まりません。

 

夜中に目が覚めるのもトイレへ行きたくなるからではないでしょうか。若いときは汗として体内から出て行った水分も、年をとるにつれて発汗できずに尿になっているのかもしれません。一度目が覚めると二度寝できないのは、睡眠サイクルが若いときとは変わったのです。

 

若いときは24時間でも足りないと感じるのは、活動時間と睡眠時間のバランスが悪いからです。同じように人生後半戦になると、活動時間は同じでも活動量が少ないために睡眠時間も少なくて済むため、若いときの24時間サイクルには当てはまらないのです。人生後半戦になって睡眠時間が短くなったと感じたら、短い睡眠時間に合わせたサイクルを習慣化してはどうでしょうか。

 

短くても良い睡眠時間を過ごすには、就寝する前に自分に合った睡眠準備を考えるべきです。 

 

高齢者の睡眠(e-ヘルスネット ‐ 厚生労働省 )

 

 

毎日の食事と睡眠の習慣を変えてみる

 

「健康のために規則正しい生活を送る」とは年齢に関係なく浸透している考え方だと思います。この考え方の基本は集団生活を基本とし、朝を一日の起点としています。現代社会では集団生活とは別に個人生活を重視できる時代になっていますので、朝を起点にするのではなく個々人で一日の起点を決めることができる時代になっています。

 

人生後半戦を迎えた人にとってはアナログ時計で生活習慣を培ってきましたので、時計の盤面が習慣そのものになっています。一日の始まりが起床時刻から始まる人、または始業時刻から始まると考える人、いつも時間を気にする日本人にとっては食事も睡眠も時間で決めているのではないでしょうか。

 

朝食・昼食・夕食と1日3食の習慣は江戸時代から始まったと言われています。世の中が平和になると明るい時間帯に働くために、仕事が始まる前と仕事が終わったあとに食べるだけではなく、仕事の途中に休憩と食事をとることが1日3食という食習慣ができたのではないでしょうか。

 

また人力(じんりき)すなわち人間の力が中心の時代では、ひとりで働くよりも同じ時間帯に同じ場所で働くことで大きな成果をだすことができました。ところが江戸時代から明治・大正・昭和・平成・令和と時300年以上も同じ時間サイクル中心の食事と睡眠の習慣を取り続けてきました。

 

食事と睡眠の大切さよりも働くこと、時間を守ることが大切だと長らく考えられてきたのです。1日の始まりが起床で、1日の終りが就寝だという考え方を変えてみてはどうでしょう。働いて疲れたから睡眠をとるのではなく、働くために睡眠をとると考えるのです。

 

そうすることによって睡眠をとる前の準備から1日が始まると考えることができます。

(次回に続く)