人生後半戦の新おとな学 Ver.3

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1日の始まりは夕食から

1日の始まりは夕食から

 

 

前回は1日の始まりは起床からではなく、睡眠の準備から始まるとお話しました。

まず起床から1日が始まる日常を簡単に振り返ると、朝6時に起床、身支度を整え、朝食を済ませ家を出るのが7時半、仕事場に到着するのが8時過ぎ、仕事の準備を整え9時から仕事を始め、12時から13時まで昼休み、13時から17時まで午後の仕事をし、18時までに家に帰るとします。帰宅後に休憩し、夕食と入浴を済ませ家族と団欒のひとときを過ごし、寝支度を整えて23時に就寝で1日が終わります。

こんな感じでしょうか。

 

 

 

睡眠時は1日の始まり

 

前述のように1日を時間単位で起床から就寝までを考えるのが一般的です。ただこの考え方では睡眠時間は抜けており、日中の活動時間が主で夜間の睡眠時間には気が配られていません。日中の活動で疲れたから睡眠をとる、睡眠をとれば疲れが取れ再び日中の活動ができるという繰り返しになります。

 

ここれ考えなければならないのが、人生後半戦になると日中の活動で生じる疲れは若いときのような肉体的な疲れだけではありません。むしろ精神的な疲れ、心理的な疲れ、頭脳的な疲れのほうが大きいと感じるのではないでしょうか。さらに輪をかけて身体的な衰え、体力の衰えが始まるので、加齢による衰えを疲れと勘違いしてしまうようになります。

 

人間が生きていると感じるのは活動している時間帯で、睡眠時間は生きているという実感はありません。活動時間よりも睡眠時間のほうが重要だというのではなく、睡眠時間の重要性をもっと意識してはどうでしょうか。そのためには1日の終わりが睡眠時間ではなく、1日の始まりとしての睡眠時間を考えようというのが今回の記事のテーマです。

 

話は飛びますが、SFで長い宇宙旅行の際にはカプセルに入って人工冬眠を行うシーンがあります。人工冬眠中は科学的、機械的に生命維持が行われ、覚醒するときには多少の違和感はあるもののなぜかすぐに冬眠前に戻ります。SFでの世界なので、日常の睡眠時間とはかけはなれてはいますが、人工冬眠は宇宙旅行のスタートになっています。

 

人生後半戦は明日の活動のために良い睡眠をとると考え、1日のスタートを睡眠から始めるように考えてはどうでしょか

 

 

 

睡眠時間の準備とは

 

睡眠時間の準備と言えば、パジャマなどの睡眠用の着替え、女性ならお肌の手入れ、ぐっすり眠れるように軽く運動するなどがあります。また睡眠のための用具、つまり寝具の手入れも必要です。ひと晩でコップ1杯分の汗をかくと言われているので、寝具の乾燥と人間の皮膚から発生する汚れ、寝具自体の劣化による埃・塵の手入れも必要になります。

 

もうひとつ、睡眠の前には必ずトイレへ行くのではないでしょうか。夜中にトイレへ行くと睡眠が中断され、活動の準備がされていないうちに目が覚めてしまうのを避けるためです。睡眠は継続的に行うのがもっとも良く、途中覚醒は望ましくありません。

 

レム睡眠という浅い睡眠とノンレム睡眠という深い睡眠があることは多くの人が経験しています。ところがこの間隔が90分サイクルと感じるのは、この説を知ってからだと思います。眠っている間にサイクルを意識することはありませんし、人によって90分とは限りません。

 

他にも睡眠ホルモンであるメラトニン、深夜に分泌される成長ホルモン、朝方にはコルチゾールという新陳代謝を促すホルモンがあります。睡眠中は意識はないものの、体のメンテナンスが行われるだけではなく、脳の中でも記憶の整理が行われる一方で、これらのホルモンで睡眠中の体のコントロールも行っています。睡眠中にこのようなことが行われていることは自分自身ではわかりません。

 

睡眠中は自分の意思では良くも悪くもコントロールできないのですから、睡眠前の準備時間を設けることが大切になります。

 

 

 

睡眠準備と食事の関係

 

睡眠の準備は就寝の30分前くらいにしているでしょうか。睡眠中は生体機能が止まっているわけではなく、心臓も脳も体の中の臓器は動いています。消化器官も同じく大腸で便になるまでは動いています。

 

特に食事をした直後に食べ物が通過する胃には吸収前の食べ物が数時間とどまります。食事の内容・量・時間帯によって異なり、吸収の良いもので約1時間、平均2-3時間、長くて4-5時間はとどまるそうです。吸収をよくするためにはよく噛んで食べることは常識になっていますので、夕食は特によく噛んで食べるべきですね。

 

現代の日本の夕食は揚げ物が多かったり、脂っこいものが多かったり、また夕食に量を多くとる傾向があります。夕食を7時にとると3-4時間は胃にとどまっていることも考えられ、その間に就寝すると睡眠中も消化運動を行うことになります。そうなると当然のことながら睡眠直後は良い睡眠時間を得ることはできません。

 

夕食時に晩酌をする人も多くなってきましたが、食事の一部としての飲酒以上に飲みすぎるのは睡眠の妨げになってしまいます。お酒を飲むときは塩辛い味付け、脂っこい味付けが美味しく感じますので、喉が渇き就寝前に水分をとります。結果的に夜中に目が覚めてトイレへ行くことになるので、睡眠を妨げてしまいます。

 

夕食は消化の良いものを、就寝時間までに消化する量をゆっくり食べてはどうでしょうか。私は火を通して調理した野菜と魚をできるだけ低塩で食べるようにしています。就寝後、睡眠につくのが23時ころですから20時前には食事を終わらせるようにしています。

 

このように考えると睡眠の準備は夕食から始まり、1日の起点も夕食時間と考えることができます