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老化と病気とコロナ ~ 日常の健康管理が試される(1)

老化と病気とコロナ ~ 日常の健康管理が試される|新おとな学 Ver.2 snias.com

 

一過性の流行性疾患とは言えない状況になってきた新型コロナウィルスによる肺炎にどのように対処していけばよいのでしょうか。

 

 

#普段の備えを怠らない

 

巷のドラッグストアではマスクが完売し入荷予定も立たない状態です。そのうえマスクとアルコール消毒液だけではなく、トイレットペーパーやティッシュまでに品不足が及んでいます。普段の備えがないと噂に踊らされてしまいます。「普段の備え」というのは普段から買い置きをしておこうというのではありません。
ここで言う「普段の備え」とは、健康管理・衛生管理・防災管理の3つです。

老化と健康管理

 今回の新型コロナウィルスは「高齢者と基礎疾患のある人が重症化するリスクが高い」と言われています。「高い」であって必ず重症化するということではありません。また高齢者とは65歳以上を指すと思われますが、場合によっては40代50代も含めて報道されいる場合もあります。

基礎疾患についても重症化した人は肺炎になっていますので、肺炎になるような基礎疾患がある人ということでしょう。近年では肺炎によって死亡する高齢者の死亡率が高まっていることから確率的に高齢者が重症化しやすくなります。また高齢者は免疫力が弱くなりウィルスにも感染しやすくなるので、ウィルスが原因となって肺炎になることも多いのです。 

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出典:平成30年(2018)人口動態統計月報年計 死亡数・死亡率(人口10万対)|厚生労働省

 

 65歳以上の高齢者に限らず生物はピークを過ぎてから老化という生理現象の衰退がはじまります。ピークが何歳かは個人差があるにせよ、老化現象と病気による症状の見分けがつきにくいものです。例えば最近息切れがひどくなったという症状がある場合は老化現象でしょうか、それともなんらかの病気の症状でしょうか。

人生後半戦を迎えると新型コロナウィルスような得体のしれない感染症には不安が募ります。過度の不安で行動をしないようにするためには、普段からの健康管理が必要なことは言うまでもありません。栄養・運動・休養(睡眠)という健康3要素に加えて、家庭で測定できる体重・腹囲・体温・血圧などの他に、定期的な健康診断も必要です。

 

年齢は老化の指標ではなく、健康管理によって老化のスピードを遅くすることが可能です。

 

 

 

健康と衛生管理

健康管理は主に自分自身の内側の管理になります。栄養・運動・休養(睡眠)にどんなに気を配っても、外側すなわち環境の影響で健康を害することがあります。健康を害するような食品を食べていたり、十分な運動や休養を行えない環境では健康を維持できません。

今回の新型コロナウィルスのような外部から健康を害する意図しない環境下に置かれることもあります。日本人はきれい好きだとよく言われますが、個人個人に目を向ければそうとは限りません。日本人は昔から今ほどきれい好きだったのではなく、社会的イベントや事件があるたびにきれい好きになってきました。

人生後半戦を迎えた人なら自分たちが子供の頃と比べて人も街もきれいになったと思うでしょう。電車の座席の下はゴミだらけ、通りには煙草の吸殻やゴミ捨て、唾や痰を吐くおじさんたちもいました。1964年の東京オリンピック、その後の公害、オウム事件など、なにかをきかっけにして環境整備が行われきれい好きになってきました。

外国人が驚く街中でマスクをする人の多さは新型コロナウイルス以前からありました。新型コロナウイルスの予防法には、人混みに行かない、手洗いを行う、エチケットを守るという当たり前のことばかりです。ただこれらの予防法はなにかが起こると見直されますが、今までの普段の生活ではそれほど厳しくは行われていませんでした。

 

健康管理と共に衛生管理を行うことで、内側からも外側からも健康になることができます。

 

 

 

広い意味での防災管理

防災・防犯・国防について今までも多くの議論が行なわれ、評価の違いはあれど対策も為されてきました。ところが防疫に関しては外来の動植物と税関による入国審査ぐらいしか関心がなかったのではないかと思います。インターネットでのウィルスには注意を払っている人でも今回の新型コロナウィルスは予期せぬことだったでしょう。

防災・防犯・国防についてはそれぞれ対応する国の機関があっても、防疫に関する機関はなく研究所だけです。困ったときの自衛隊頼みも今回は発動できませんでした。防災を自然災害に限ったものではなく、国民・国家・国土の安全を侵すという広い意味での防災対策が必要になっています。

日本は島国で地続きの国境がなく国防の意識が低いのは船も飛行機もない時代の話で、現代も未来でも全く’通用しない考え方です。クルーズ船が運んできたのが人ではなく、放射能だったり化学汚染物質だったらもっと違った対応を取ったでしょう。すでに予防というリスクマネジメントだけではなく、対処というクライシスマネジメントが日本にも必要なのです。

日本が抱えている一番大きな問題は超高齢社会と労働人口の減少です。この2つの問題は防災の対象にはなりませんが、国民・国家の安全を侵す重大事項です。国民・国家の安全が侵されれば自ずと国土の安全も侵されることになります。

 

リスクマネジメントを行うより「今ここにある危機」に対処するクライシスマネジメントについて私たちはもっと理解を深めなければなりません