人生後半戦の新おとな学 Ver.3

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人生後半戦は使命は経済力と健康力の維持である

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人生100年時代を前半戦と後半戦に分けるだけでなく、前半戦と後半戦をさらに2等分し、「25年毎にライフテーマを持ってはどうでしょう」と前回はお話ししました。

0歳~24歳までは「教育力」、25歳~49歳までは「経済成長力」、50歳~74歳までは「経済力」、75歳以降は「健康力」をテーマするのです。

 

このように分けると、例えば0歳~24は「教育力」だけでいいのかというと、そういうわけではありません。「教育力」に関わる割合を大きくするということです。

今回は人生前半戦の「教育力と経済成長力」もさらっと触れ、続いて人生後半戦の「経済力」と「健康力」についてお話しします。

 

 

人生前半戦の「教育力」と「経済成長力」

 

教育力とは教育する力ではなく、また経済成長力と経済力の違いを簡単に説明します。

 

##0歳~24歳までの「教育力」とは

 

「教育力」とは教育をする力ではなく、教育を受ける力です。大人が子供に教育する、先輩が後輩に教育する、年長者が年少者に教育するという時代はもうすぐ終わります。少なくとも基礎教育、基礎知識の教育はAIで行うことになるでしょう。

 

AIではなく人間でしか教えられないこともありますので、教育者は知識教育ではなく人間教育へと変わっていくでしょう。ただし人間教育とは決まった形式があるわけではないので、結果的に個性を伸ばす教育というよりはメンターのような役割になります。

 

教育を受ける力は受容力(受け入れる力)をつけることであり、ひいては学習力をつけることになります。人間の学習力は脳の能力(脳力)の違いと優劣にもよりますので、学習力のない人は年齢に関係なく社会格差の餌食になってしまいます。

 

0歳~24歳までに可能な限り教育受容力(学習力)をつけることが必要です。

 

 

25歳から49歳までの「経済成長力」とは

 

「経済成長力」とは仕事を行って経済的に収入を増やす力です。年功序列と終身雇用が長く続いた日本の労働環境はメンバーシップ型で、これからはジョブ型に変えていかなければならないという考え方もありますが、労働環境だけを変えることはできません。

 

教育環境も社会環境も常に上下関係や優劣関係が先んじて考えられていては、年功主義から能力主義には変わらないでしょう。経済成長力は個人で育む場合と組織で育まれる場合の2通りがあります。相乗効果で個人と組織が成長するのが理想ですが、必ずしもそうなるとは限りません。

 

経済成長力を養い育むためには、0歳~24歳までに培った教育受容力が必要です。ただし経済成長力に必要なのは基礎教育ではなく、自ら思考し実践を繰り返すことで経済成長力を身に付けることができます。身に付ける知識もAIを利用した知識の集積に変わるでしょう。

 

25歳~49歳までに経済成長力のピークを持つことで人生後半戦の生き方が決まります。

 

 

 

 

 

人生後半戦の「経済力」と「健康力」

 

老後の3Kとは「お金・健康・孤独」と言われています。経済力とは「お金」であり、健康力とは言葉通りに「健康」のことです。単に「お金」と言っても、お金をいくら持っているか、お金を何歳まで稼げるか、お金をどのように使うのかというように考えなければなりません。

 

また「健康」も病気にならないことだけでなく、介護を受けないようにすることと考えられがちですが、健康力の意味は病気と介護と相反するものではありません。「健康」とは心身の状態であり病気や介護を受けても健康状態に異常がありとは言い切れません。

 

50歳~74歳までの「経済力」とは

この年代の「経済力」とは資産を持つ力です。資産には現金を基準とした流動資産と固定資産の他に、現金では評価できない信用力や技術力などの能力を資産と考えることもできます。人生後半戦になると年金受給時までに貯蓄が2000万円必要だと言われたこともありますが、資産で考えると貯蓄だけにとどまりません。

 

25歳~49歳までの経済成長力との違いは収入を増やす力よりも資産を運用する力になります。資産の運用というと株や債券のような金融資産や土地やマンシヨンなどの固定資産の運用がよく知られています。ただほとんどの人は運用よりも何もしない貯蓄を選択しているのが現実です。

 

また運用するだけの資産がないと考える人もいると思います。そういう人のためにキャリアやスキルという資産を活かすためのセミナーも開かれています。過去に蓄積したキャリアやスキルは過去の制度やシステムには有効ですので、新しい仕事というよりも過去の仕事のメンテナンスが対象となります。

 

過去が対象ですので新しい仕組みや仕事には過去のキャリアやスキルが活かせるとは限りません。むしろ活かせないことが多いでしょうし、新しい取り組みをしている人達にとっては、参考にはなりますがそのまま受け入れることはないでしょう。

50歳~74歳までの経済力は過去の資産の蓄積であって、そのままでは新しい仕事には適さなくなっています。

 

 

75歳以降の「健康力」とは

 

75歳以降は保険適用区分では後期高齢者となります。75歳以降の「健康力」は名実ともに老化にともなった健康を維持する力です。まだまだ若いものには負けない・・と口にするは、若さこそ健康の象徴だと考えているからでしょう。

 

0歳~25歳までに肉体的な成長はピークを迎え、ピークの後は老化が始まります。ピークに近い状態を維持することが健康状態を良好に保つことだと思っていないでしょうか。ピークはピークであって、ピーク以下でも健康状態を保つことはできます。

 

老化は人生後半戦から始まるのではなく、ピークの後はすべて老化です。健康と病気が相反する状態でないのと同じように、成長と老化も相反する状態ではありません。成長の反対は衰退であり、どのくらい衰退するかによって健康状態を維持できているかどうかを判別できます。

 

ただこの判別も医学的な検査や運動能力の検査で決めることではなく自分自身の感覚を元にしていることが多いのではないでしょうか。健康とは状態を表すことであり、健康か否かの判別も自己評価であることから、年相応の健康状態を自分で維持することになります。

 

75歳以降の「健康力」とは老化を受け入れた上での自己評価となり、健康の自己管理が必要となります。

 

 

 

 

 

「経済力」と「健康力」を成長力に変えるためには

 

人生後半戦になって人生前半戦を同じように仕事をし生活しようと思っても時間は戻りません。まず人生後半戦になったことを認めることから始まります。人生後半戦は人生前半戦と違ったテーマで生きていくと自覚と覚悟を持つことです。

 

「経済力」は資産を持つ力ですが、教育力・経済成長力・健康力に大きな影響を及ぼします。学力と経済力の比較が行われていたり、就職と経済力との関係があることは説明するまでもないと思います。同様に健康力と経済力の関係も明らかになっています。

 

世間では「貧困」とのそれぞれの年代の関連を取り沙汰していますが、貧困の元凶は経済力ではなく、それ以前の教育を受ける力が不足していることです。負のスパイラルを起こさないためにはあらゆる教育に関して平等公平の機会を持てるようにすべきです。

 

学校だけが教育の場だと思っている人にとっては変革はできないでしょうし、そもそも教育を受ける個人的な素地を放棄しているようにも思えます。

 

「経済力」と「健康力」を成長力に変えるためには自分自身の教育を受ける力を見直してはどうでしょうか。

 

(つづく)