人生後半戦の新おとな学 Ver.3

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人生後半戦の新おとな学 ~ 人生後半戦は何歳から?

人生後半戦の新おとな学

 出典:ガベージニュース

 

人生後半戦は何歳からという決まりはありません。また人生を前半戦と後半戦に分ける必要もありません。人生という期間を平均寿命で考えるなら、平均寿命の中間点から後の期間を人生後半戦と考えるのは妥当ではないでしょうか。

 

 

 

人生後半戦は平均寿命で変わる

 

人生100年時代と言われて久しくなります。ただ平均寿命が100歳になったというわけではありません。平均寿命とは0歳の余命年数ですので、乳児死亡率(1歳未満)が高ければ平均寿命も短くなります。明治大正までは多産多死を受け入れなければならず、また戦争・災害・感染症の影響もあり平均寿命が右肩上がりになるような大きな変化はありませんでした。

 

明治大正の平均寿命は40代でした。昭和になり乳児死亡率が改善され0歳の余命年数すなわち寿命が徐々に延び、第二次世界大戦後の1947年に男性の平均寿命が初めて50歳を超えました。このころの定年年齢は明治大正から続いた55歳でしたので、定年まで働くことは人生を仕事に費やすと同じことでした。定年を迎えた55歳以降を余生と考えても不思議ではありません。

その後、平均寿命が伸びるにつれても様々な職種を新たに作り定年以降も働くことができるようになりましたが、あくまでも定年は55歳でした。1994年に60歳未満定年制が廃止になった時の平均寿命は、男性76.6歳・女性83.0歳でした。定年が60歳になる前と後で男性の定年後の余生は5年短くなりましたが、それでも余生と考えられる期間は約17年ありました。

2012年になって65歳までの継続雇用が実施されるようになりましたが、2021年4月には高年齢者雇用安定法が改正され70歳まで働けるようになります。2019年の平均寿命は男性81.4歳・女性87.4歳であり、さらに2016年の健康寿命が男性72.1歳・女性74.8歳であることを考えると、そろそろ定年があってもなくても同じことになり実質的な定年はなくなったと言えます。

 

 

 

人生後半戦は50歳と70歳、そして平均寿命が節目

 

平均寿命が0歳の余命年数であることは前述しました。2019年の70歳の平均余命年数は男性16.0年・女性20.2年ですので、寿命にすると男性86.0歳・女性90.2歳となります。70歳から余生と考えるともっとわかりやすくなるのではないでしょうか。つまり、人生後半戦を50歳からと考えると、20年間のアクティブな期間とその後に16~20年間があることになります。

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出典:令和元年簡易生命表(厚生労働省)

 

もちろん50歳と70歳を節目としなければならないというわけではありません。65歳~75歳を移行期として考える人も多いと思います。いずれにせよ75歳以降は仕事中心の生活を行うのは難しいと考えるべきしょう。むしろ日常の生活で介護を受けることも考えておかなければなりません。

人生後半戦を50歳からと考え、仕事中心のアクティブステージ・生活中心のアクティブステージ・介護中心のケアステージ・ステージ間の移行期、さらにそれぞれのステージで年齢と健康状態によって仕事/生活/介護のバランスを考える必要があります。そして各ステージのレベルは経済状態で補完することになります。

したがって人生後半戦を考えるには、人生のステージ分けを行う必要があり、それぞれのステージのレベルを年齢と健康状態で考え、レベルを補完する経済状態を理想とし、現実にあった経済状態に合わせたステージレベルで人生を送ることになります。「老後資金2000万円不足」と決めつけられるような簡単なことではありません。

 

 

 

人生100年時代はもうそこまで来ている

 

2019年の70歳時点の平均寿命が男性86.0歳・女性90.2歳から考えると、人生後半戦の始まりは男性43歳・女性45歳と考えることができます。同じように簡易生命表で90歳の平均余命から計算すると、90歳時点の寿命は男性94.4歳・女性95.7歳になります。誰もが95歳になるとは限りませんが、1963年の100歳以上のご長寿さんが153人(総人口9615万人)から2020年には8万人以上(総人口1億2580万人)になっています。

 

人生100年時代はもうそこまで来ています。自分が何歳まで生きられるかと寿命をあれやこれやと推しはかるよりも「人生100年時代」を受け入れ、人生後半戦を50歳からと考えるのが分かりやすく受け入れやすいと思います。

「人生後半戦の新おとな学」も50歳からの人生を考え、互いに学ぶブログとして続けていきたいと思います。