「人生とは時間そのものである」とは言うものの、この世で人生を営むには肉体が必要です。肉体が目に見える存在とすれば、目に見えない存在として心・精神・魂があります。心・精神・魂にはそれぞれのニュアンスの違いがることから目に見えない存在としてマインドという言葉を使うこともあります。簡単に言えば「体と心」ですね。
人生を営むには「体と心」が必要であり、心身共に健康であることが望まれます。
人生後半戦は人間ドックから
健康とは健康状態のことであり特定の状態を表しません。例えば、頭が痛いときは体調が悪いとは感じても健康状態に異常があると考えるでしょうか。同じ頭痛でも慢性的な片頭痛の場合もあれば、くも膜下出血や脳腫瘍という重症の場合もあります。頭痛は症状であり、体調不良の原因ではありません。
体調が良いという意味での健康は症状がないという意味であり、健康を害する原因がないとは言えません。健康を害する原因をあるかないかは病院での精密検査が必要です。定期的な健康診断だけではなく人間ドックのような総合的な検査、がん検診、脳ドックなどの検査を行わなければわかりません。
現在では検査結果を元に複数の医療機関でセカンドオピニオンとして診断を受けることもできます。そこまでしなければならないのかと考える人もいるでしょう。人生後半戦になるといろいろな病気の罹患率も高くなるのが現実なのです。
3つの要素「栄養・運動・休養」
健康状態を良好に維持するためには「栄養・運動・休養」の3つの要素が必要です。特に人生後半戦では栄養と休養の2つが大切です。運動が必要ないというのではありません。運動をしなくても栄養と休養は必要だからです。
運動とはスポーツやエクササイズのような特定の時間帯を設けて行う場合と、日常生活の中で行う場合があります。スポーツやエクササイズは個人差が大きく、人生後半戦の運動量が落ちるのは日常生活の運動量です。もしくは同じ運動量でも疲れが取れないなどの回復力の衰えとも言えます。
運動量、回復力が衰えているにもかかわらず、栄養も休養も人生前半戦と同じように生活していないでしょうか。この知らず知らずの「無理」が体に影響を与えます。
身体機能のチェック
人生後半戦には人間ドックのような検査を受けることが大切だとお話ししましたが、同様に体力測定のような身体機能のチェックも怠らないようにしなければなりません。こちらは自分自身でも行えます。腕立て伏せの回数、腹筋運動の回数、歩く速度、運動前後の脈拍などを継続的に記録することでもわかります。
若々しいことが必ずしも良いとは限りません。若々しいのは見かけで、肝心なのは体力と体調にあった「栄養・運動・休養」を取ることです。
人生後半戦の健康管理は自己管理の要(かなめ)