「肉体は食べたもので作られる」「健全な精神は健全な肉体に宿る」と言われるように、健康と食事の関係は深いと古くから考えられています。健康に良い食品の科学的データも多々ありますが、そもそも「健康に良い」とはどのような意味なのでしょうか。
健康に良い食べ物とは
人生後半戦の健康管理のスタートは現状把握から始まります。現状把握には医学的な検査によるものと自己管理によるものがあります。医学的な検査は病院や人間ドックなどの専門施設でエビデンスとして評価されます。自己管理とは自分で管理していること、例えば便秘気味、慢性的な痛み、睡眠時間などです。
現状の健康状態からより良くなるような食べ物が健康に良い食べ物だと言えます。ところが良い食べ物だからといって食べ過ぎれば別の方向に健康状態が悪くなる可能性もあります。また、食べ物自体が良いのではなく、調理方法や食べ方も健康の良し悪しを決める場合もあります。
健康に良い食べ物は食べもの事態だけではなく健康に良い食事の仕方にもよります。
栄養と食事と調理/料理
健康に良い食べ物の栄養だけを抽出したサプリメントが、必ずしも健康に良いとは限りません。食べ物は栄養だけでできているわけではありませんので、相対的な食べ物として考える必要があります。例えば、食物繊維が健康に良いからと食物繊維のサプリメントだけを飲んでも健康に良いとは言えません。
健康に良い食べ物は「食べる」という行為によって栄養を体に取り込むことができます。栄養そのものを食べる訳ではなく、かならず食事として食べます。さらに食事は食べ物を原材料のまま食べることは少なく、かならず調理という段階を経て料理として食べるのが一般的です。
食べ物は原材料から調理され、料理として食事をすることで栄養を取ります。
食べものと消化器官
「食べる」という行為は口から始まり排泄されるまでが消化器官を通っています。健康管理は食事の管理だけではなく消化器官の管理も行わなければなりません。ちなみに高齢者の健康管理で口腔衛生を保つことは今では常識となっています。
消化器官の機能は小学校で習いましたが覚えているでしょうか。人生後半戦になって消化器官の役割を復讐することは大切です。はるか前の小学校で習った知識では人生後半戦の消化器官の管理を行うには不十分です。人生後半戦には人生後半戦の知識が必要です。
健康管理は食べ物の管理だけではなく消化器官の管理も大切です。
栄養管理だけではなく食事と消化器官の管理も重要
食事は栄養だけではなく楽しみも必要です。健康管理は楽しくなければ長続きはしません。健康に良い食事をおいしく食べるためには調理と料理についても学ぶ必要があります。人生後半戦の健康管理は、学ぶこと、実践することがいっぱいあります。