睡眠の管理?って眠ってるときにどうやって管理するの?と思うかもしれません。眠りに入る時刻も起床する時刻も長い間の習慣になっていて、結果的に睡眠時間も一決まっていると考えていませんか。睡眠時間に体の中で何が行われているかを知れば睡眠の管理を理解しやすくなります。
睡眠時に何が行われているか
細胞の修復が行われている
人間も生命体ですので肉体は細胞で作られています。細胞は生まれてから死ぬまでに細胞分裂を行い続けています。若いときには細胞分裂で細胞を増産しますが、一定の年齢になると細胞の増産は少なくなり細胞を修復して生命維持を行います。もちろん肉体の場所によって異なりますが新旧の細胞が交代するサイクルがあります。
記憶の定着が行われている
人間の肉体の中で脳は眠っている間も働いています。目覚めている覚醒時とは違い、新しい記憶の定着と古い記憶のリセットが行われます。睡眠中には浅い眠り(レム睡眠)と深い眠り(ノンレム睡眠)があります。この2つの睡眠は約90分のサイクルで行われ、繰り返されることによって情報の整理が行われています。
免疫・栄養吸収・排泄にも関わっている
睡眠中に肉体の機能が停止しているわけではなく、睡眠中には睡眠中の活動があります。最近の新型コロナで注目を浴びている免疫機能も睡眠中に免疫記憶が長くなるというl研究結果もあります。また睡眠中には消化器官を休ませ、栄養を十分に取り排泄を行うために不用物を貯める働きもしています。
睡眠を管理するためには
最近では睡眠計という機器やアプリもあります。睡眠時間だけではなく、呼吸や心拍数によって熟睡の程度を診断する機能もあります。人生後半戦になると習慣と体調が一致しないこともあります。体調が悪くても睡眠時間を十分に取らなかったり、不必要な睡眠を取ったりしていることもあるはずです。
睡眠管理を行うと同時に睡眠環境を整える必要があります。管理するのは睡眠自体ではなく睡眠を取り巻く環境です。寝室環境であったり寝床環境です。例えば寝室の温度は、夏25℃、冬15℃と言われていますので気温に合わせて調整し、寝床内温度は一年中33℃±1℃が適温とされています。
必ずしも固定的な時間や温度ではなく、自分に合った時間や温度を見つけることが大切です。
睡眠時間は人生の3分の1、人生100年時代は33年は睡眠時間
人生後半戦になって睡眠時間が短くなるのは、活動量が少なくなるからだと言われています。実際には夜中に目が覚めるだけで、昼寝が原因だったり、早寝が原因だったり、合計睡眠時間は決して短くないこともあります。
もし睡眠時間が短く体調がすぐれないなら睡眠障害クリニックに相談すべきです。睡眠時無呼吸症候群だけでなく精神的なことが原因かもしれません。もしくは睡眠環境を整えるだけ快適な睡眠を得ることもできます。
(続く)